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ずっとおぼえていた話(ちょっとしたホラー)

今週のお題「一番古い記憶」

いちばん古くはないけど小さいころの話です。

当時、わたしは5才くらい、その日は親戚の集まりでした。

2才下の従妹がおじさんに「だっこしてー」とねだって遊んでもらってました。

その光景を見て、楽しそう、羨ましいと感じ2つのことを考えました。

一つは「わたしもやってー」といって従妹とおじの所に駆け寄ることで、二つ目は隣にいる父親に「わたしもだっこー」とねだることでした。

5才のわたしは、さすがに小さい子を押しのけることはできないので、隣の父親に期待しました。

でも「だっこしてー」なんて歩けるようになってから言ったことなかったんです。

たかいたかいだって、何年もしてもらってなかった。

でも、従妹にはおじさんがいるように、わたしにはお父さんがいる、同じじゃないか。
そう思って勇気をだして言ってみたのです。

「わたしも、あれしてほしい」

それに対する父親の答えは、

「○○ちゃんは3才だけどお前はもう5才じゃないか、5才の子はもうだっこはしないんだよ」

と、まるで世界の決まりごとのように言われました。

お願いが拒絶されたことがショックで、ちょっと泣きそうだったので、

「ふーん、そっか」

と言って平気なふりをしました。

だっこしてもらえなくて泣き出すなんて、5才児のプライドが許しませんでした。

かまってもらえてる従妹が羨ましかっただけで、だっこ自体にはそんなに興味がなかったのかもしれません。


それから2年後、

また親戚の集まりで、だっこしてもらって遊んでいる5才の従妹を見たときに、わたしはこう思いました。

「やっぱりお父さんはわたしにウソをついて誤魔化したな」

「でも、わたしはそれに気づいていたんだよ」

と。

5才の従妹がだっこしてもらっている姿をみて、騙されたショックではなく、ウソを見破っていた自分を誇らしく思ったのです。

それだけで満足したわたしはそのことを隣にいる父親には話そうとは思いませんでした。

おしまい。


ってめっちゃこの話怖くないですかー!!

まず、5才の時点で父親が自分にウソをついてるって思うのが怖いし、5才の子がずっと言われた台詞を覚え続けてるのも怖い。

7才のわたしも冷静すぎてヤバい、そのときが来るのを2年間待っていて夜神月ばりの超悪人顔で、思い通りと微笑んだのかもしれない…

ちょっと前にお父さんとふたりで飲んだときに、そういえばこんなことあったと思い出して何10年ごしに話し始めたらホラーだった件w(実話)

悪童日記 (Hayakawa Novels)

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