始まりと終わりのApple Music
iPhoneを買い替えたので、やっとApple Musicを使い始めました。
もうサービスが開始して半年以上も経っているので、今回はただの個人的な感想記事です。
使ってみて感じたことをなんとなく書きとめておきます。
Apple Musicですが、まず導入の簡単さに驚きました。
わたしはiPhoneを使っているので【ミュージック】という元からあるアプリアイコンを開くだけでよく、この1ステップな感じがAppleぽいと思いました。
真っさらなそこに、アルバムを選んでいきます。
ちょうど最近、ブログやtwitterで#私を構成する9枚というのが流行っていて、わたしもブログで参加していました。
今回はアルバム紹介のため、記事のリンクをYouTubeではなくiTunesにしたことを思い出し、自分のブログから記事に貼りつけたiTunes紹介のリンクを踏むと、勝手にApple Musicのアプリが開きました。
この時の気持ちを言葉で表すのは難しいのですが、
「あ、来た。」
みたいなことを心の中ではつぶやきました。
思えば、#私を構成する9枚という企画に参加したことでセンチメンタルが高まっていたのでしょう。
指先ひとつで鳴り始める音楽に、妙な焦りを感じて、すぐに次のアルバムを検索しました。
#私を構成する9枚のリンクから他の方のエントリーも見て、そこにあるアルバムがApple Musicにあるかないかを調べ、あれば「Apple Musicすごい!」と感心し、なければ、少しホッとしました。
そういえば、と思い出し、本棚からだれかに貰った『アワーチョイス♡』を引き抜き更に調べます。
OUR CHOICE (COOKIE SCENE BOOKS)
- 作者: 和田晃太郎,クッキーシーン編集部
- 出版社/メーカー: ブルースインターアクションズ
- 発売日: 2001/03
- メディア: 単行本
- クリック: 5回
- この商品を含むブログを見る
この本はCDのディスクガイドなのですが、洋楽中心のラインナップの名盤はリンクするかのようにApple Musicにありました。
この時のわたしは、自分の中でなにかが終ってしまう絶望と、望んだ未来がついに来た喜びで混乱していました。
走馬灯のように、カセット、CD、MD、iTunes、YouTubeと辿ってきた道が浮かびました。
ずっと手に入れたかったものを、こんなに簡単に手にしていいのだろうかという罪悪感にも似た気持ちでした。
わたしが昔働いていたCDショップがスーパーになったことや、ロック居酒屋レコレコがいつの間にか潰れていたことを思い出して涙が溢れ、Apple Musicになさそうなものを検索し続けました。
へんな興奮状態のなか、Apple Musicにないだろうと何年かぶりに思い出したRadio ShanghaiのCDをネットでポチり、頼んだ瞬間「あれ、何してんの私?」と我に返りました。
あれから数日たってCDが届き、今これを聴きながら書いています。
毎日使っているApple Musicはもう最高すぎて、不満なんて全くありません。
ネットでApple Musicの感想を検索していたら、他の映画などの定額サービスと比べて高いと書いてあるブログを目にしました。
この破格のサービスを、高いと感じる人もいるのかと、カルチャーショックを受けました。
そういえば、映画の定額サービスはレンタルビデオがすでに普及していた為、自然と受け入れられたような気がします。
J-popは映画と同様にレンタルのイメージがあるから、音楽を聴かない人にとってはその程度なのかもしれません。
CDを買わない人には信じられないかもしれませんが、給料のほとんどを注ぎ込んでしまうような人もいたんですよ。
これも時代が進んで、入手方法や希少価値が変わってしまったモノの一つです。
なんか纏まらない感想でしたが、Apple Musicはわたしにとって、今世紀最大のサービスであり、生活に潤いをもたらす幸せのスパイスです。
パソコンからも使えるので利用しない手はないと思います。
ただ、使い始めはわたしのように泣きたくなってしまうかもしれません。