読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

図書館で借りて読んだ本(1):2017/03

去年からKindle Unlimitedを使い始め、本を読む楽しさを思い出しました。

そこで、数年ぶりに市立図書館に行ってみたところ、とても使いやすく便利になっていました。

蔵書検索だけでなく、ネットで予約、取り寄せが出来、メールで入荷連絡をしてくれます。

自転車で数分の距離はありますが、これからも利用していこうと思います。

 

☆4以上のものについては簡単な感想を書きました。

※作品の☆は個人的なもので、Amazonの評価ではありません。

 

ハイ・フィデリティ/ニックホーンビィ/森田義信

ハイ・フィデリティ (新潮文庫)

ハイ・フィデリティ (新潮文庫)

 

★★★★★

最高のタイミングで読めたと思える小説。

数年前でも、数年後でも、こんなに気分にマッチしなかったと思う。

この小説の主人公、ロブは中古レコード屋を営んでいる30代の男。

同棲中の恋人に出て行かれた腹いせで、これまでに別れた彼女トップ・ファイブリストを作り、ここには君の入る余地なんてないと宣うようなクソメン。

100ページくらいは、過去のガールフレンドについて、だらだらと描写があり、正直この先読んでて面白くなるのかと不安に思ったが、杞憂に終わった。

この小説はただのラブストーリーではなく、アイデンティティの話しだと思った。

『どういう人間であるかよりも、何が好きかのほうが大切』

主人公は、そう思って生きてきたタイプだ。

わたしも同じタイプの人間なので、オリジナルカセットテープのためのリストを作る気持ちもよくわかる。

この物語終盤の、主人公と、恋人との会話。

「でも、あのさ……それがぼくのすべてなんだよ?ほかにはなんにもない。そこに興味がなくなったんだったら、全部に興味がなくなったってことで、いっしょにいたって意味がないってことじゃないか」

「ほんとにそう思っている?」

「ああ。ぼくを見てみろよ。部屋を見てみろよ。レコードやCDやテープ以外なにがある?」

「それでいいと思ってるの?」

これを読んで、わたしの心にナイフがグサグサと刺さった。

レコードやCDやテープの部分を、自分の大切なものに置き換えてみれば同じだと思った。

たとえば、マンガやアニメや映画を好むというのが、わたしという人間だと自分では思っているけど、相手にとってはあまり重要ではないらしい。

それよりも、やさしさや、女らしさや、広い心が大切だったりする。

それを、歯がゆく思ったことを、この小説を読んで思い出した。

この小説に出てくる固有名詞は、実際のものが多く、YouTube片手に読んだ。

訳者の森田義信さんの【ほとんど注解に終始する訳者あとがき】は、この小説を面白く読むのに一役買っている。

 

西瓜糖の日々/リチャードブローティガン藤本和子

西瓜糖の日々 (河出文庫)

西瓜糖の日々 (河出文庫)

 

★★★★

小説家の方々に影響を与えたということで読んでみた。

SFっぽいファンタジーの設定で、とくにストーリーはない。

しかし、これは、決して真似をしてはいけない小説。

すごい絶妙なバランスで積み重ねて作り上げた芸術作品のようなものだから。

 

アメリカを変えた夏 1927年/ビルブライソン

アメリカを変えた夏 1927年

アメリカを変えた夏 1927年

 

★★★★★

あまりに分厚い本だったので全部読めるのだろうかと思った。

はたして今までに、550ページを超える本を読んだことがあっただろうか。

しかし、いざ読み始めてみると、文章の面白さに引っ張られ、スルスルと読めた。

1927年は、今からちょうど90年前で、元号だと昭和2年に当たる。

この時代をあまり知らないのも無理はなく、最初のトーキー映画(モノクロ映画)が作られたのが1927年だった。

その1927年の、それも5ヵ月間について書かれた本書では、リンドバーグと、ベーブ・ルースだけでなく、様々な事柄、人物にスポットを当てている。

とくに飛行機乗りたちの無謀とも思える、挑戦には驚かされっぱなしだった。

この時代、冒険に命を賭ける若者たちというのが現実にいたのだ。

1920年代のアメリカ、あの近代史上稀に見る悪法、禁酒法についての記述も興味深い。

禁酒法成立後は、マフィアが暗躍し、違法な闇酒場の質の悪いお酒を飲んで死亡する人も多く出た。

1933年になり、ようやくこの法律は撤廃される。

ほかにも、トーキー映画や電子式テレビなど今につながる、ほとんどの物が、この頃作られたのだと知った。

世界史の授業では、詳しく習わない歴史の細部を知り、知識欲が満たされて気持ちいい。

この作者の語り口は、教科書とは全く違い、思わずニヤリとしてしまうもので、最後まで楽しみながら読めた。

また機会があれば、他の著作も読んでみたい。

 

図書館の棚から借りた本【文庫1】

教科書に載った小説/佐藤雅彦

([さ]5-1)教科書に載った小説 (ポプラ文庫 日本文学)

([さ]5-1)教科書に載った小説 (ポプラ文庫 日本文学)

 

★★★☆☆

 

まとめ

本4冊という結果でした。

ここで載せた以外にも借りていましたが、読了したもののみ記録しています。

最後の【図書館の棚から借りた本】というのは、注文した本がまだ届いてないときに、一つの棚から1冊選んで読んでいこうという企画です。

小さい図書館ですし、たまにはこういうのも面白いと思います。

Kindle Unlimitedと並行して、これからもいろんな本を読んでいきたいです。

 

Kindle Unlimitedの備忘録

sotsusotsu.hatenablog.com

広告を非表示にする