図書館で借りて読んだ本(7):2017/09
今年のノーベル文学賞が発表され、カズオ・イシグロさんが受賞されました。
気になっていた作家さんの一人だったので、この機会に読みたいのですが『わたしを離さないで』と『日の名残り』のどちらにしようか迷っています。
☆4以上のものについては簡単な感想を書きました。
※作品の☆は個人的なもので、Amazonの評価ではありません。
ナイルパーチの女子会/柚木麻子
★★★★☆
キャリアウーマンの栄利子の密やかな楽しみは、『おひょうのダメ奥さん日記』を読むこと。
そのブログを書いていたのは、近所に住んでいる翔子だった。
偶然に出会った二人が、お互いに友人になりたいと思っていたにも関わらず、すれ違っていく描写が、栄利子side、翔子sideとそれぞれ読めるのが面白かった。
同じ出来事でも受け取り方がこうも違ってしまうのかと思った。
承認欲求に振り回される女たちを眺めながら、自分も彼女たちと似たところがあると認めざるをえない。
同時通訳者の英単語暗記メソッド111/工藤紘実
★★★☆☆
こどものためのドラッグ大全/深見填
★★★☆☆
ワンダー Wonder/R・J・パラシオ/中井はるの
★★★★☆
きっかけは、英語勉強のためだったけど、読みはじめると止まらなかった。
生まれつき顔に障害がある男の子オーガストが10歳ではじめて学校に通うことになる。
その一年を、オーガスト、同級生、お姉さんなど、それぞれの視点で語ったお話。
読んでいると、なんで人は顔の美醜にそれほど拘ってしまうんだろうと思う。
大人の世界でも見た目が重要視される。
そうじゃないんだと、この本を読んで強く思った。
NHK 囲碁講座 2017年 5月号
★★★★☆
囲碁講座のテキスト。
録画が溜まってるので早くやらなきゃ…
まとめ
本5冊でした。
『ナイルパーチの女子会』も『ワンダー Wonder』も異なる視点から語られる物語でした。
この構成だと、話のウラ側が知りたいという欲求が満たされる気がします。
一人称のお話は、他の登場人物のことを考えモヤモヤしてしまうことがあります。
どうも、わたしは、物語を上から眺めて読める神の視点の小説が好きみたいです。
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