株に失敗した時に読む心の処方箋『ゾーン』

今週のお題「ゾクッとする話」

f:id:sotsusotsu:20150729000159p:plain

株の失敗ってなんですか?

お金が減ること、株価が下がること、思い通りにいかないこと。なんでこんなことに…こんなはずじゃなかったのに!!

失敗した経験はすぐ過去になって、時は進んでいるのに、思考はずっと停止している。なぜあの時…なぜ…その時点でぐるぐるぐるぐる巡っている。

もうそれは精神病で治療が必要なのに、無理やり忘れようと記憶の奥に追いやる。それでは全く解決になっていない。後悔や敗北感、悪い感情は恐怖心に形を変えて心を蝕んでいく。

そもそも、買った値段より安くなることなんて普通にあることで、失敗でも何でもない。失敗したと自分が強く思うからそうなる。自分で自分に呪いをかけているだけだ。

それを痛いほどわかっていても、結局どうにもならない。他人にも頼れない。自分で失敗を認めるくらい、ばかばかしくて、しょうもないこと人に話してどうなるの?

ため息をつきながら無気力で過ごす日々…

しかしそんな孤独で不安な状態を救ってくれる特効薬があります!!

それがこの本「ゾーン」

ゾーン ウィザード・ブックシリーズ

ゾーン ウィザード・ブックシリーズ

 

最近知ったのですが割と有名な本かもしれません。

わたしはこの商品説明を読んで迷わずクリックしました。

商品説明

   トレードに成功するために不可欠な「ゾーン」といわれる心理状態に達するための方法を説いた指南書。抽象的な精神論ではなく、トレードという目的に沿った解説なので説得力がある。一貫して勝つためには、どんな投資手法を用いようとも、「ゾーン」は不可欠な心理状態である。投資をこれから始める人にも役に立つが、何回かトレードで痛い目をみたことがある人、壁にぶつかってしまったと感じているトレーダーにとってきわめて有益な1冊といえる。 

   逆説的に聞こえる「マーケット分析は無意味」というような表現もあり、読み始めは、「ゾーン」にどれほど効果があるものか半信半疑になってしまう。ところが、読み進むうちに、著者のアドバイスの有用性が次第にわかってくる。「トレードに勝つことは誰にでもできる」が、「一貫して勝つためには心理状態が必要」という表現も、最初は禅問答にしか聞こえない。これも、7章「トレーダーの優位性」のあたりまで読み進むと、確率的思考法という概念とともにすんなり受け入れられるだろう。負けトレードで悪い情報を意図的に避ける、マーケットに対して期待や裏切られたといった感情を抱いてしまう凡庸なトレーダーの例には、耳が痛い人も少なからずいるはずだ。

   概念の説明に用いられている事例はわかりやすくて説得力がある。たとえば、著者が力説する、認識が判断にいかに影響を与えるかというくだりでは、蛇を怖がる大人と怖がらない子ども、犬を初めて見た子ども、お金をタダであげると書かれた看板を持って町に出たテレビ番組のスタッフ、といったユニークな例が用いられている。こうした事例を通じて、正しい判断を疎外する認識を、当初は意図的に、ゆくゆくは無意識のうちに、排除することの重要性がわかってくる。

   11章後半には、「ゾーン」を身につけるための段階別実践法が示されている。読み終わると、訳者が「明鏡止水の境地」と表現した、この心理状態に近づくことができた気になるから不思議だ。(河野幸吾)

最初は、内容が面白そうだと思って購入しました。「ゾーン」とはなにか、そこに興味を惹かれました。

しかしこの本には他にも思わぬ癒し効果があったのです。それは失敗するときの心理状態を、淡々と説明してくるところでした。

自分のトレードが見られてたのではないかとゾクッとしました。なんとも言えない懺悔のような気分でページをめくります。喉が渇くけど読む手を止められません。そして、その儀式?が終わったとき、驚くほど心が軽くなったことに気付きました。

わたしがそうだったからといって、皆がそうとは限りませんが試してみる価値はあると思います。そして「ゾーン」を身につけることが出来れば言うことなしですね。

余談ですがわたしが「ゾーン」という言葉に反応したのは松岡修造さんの影響ではなく、この映画を思い出したからです。

 隕石の落下か、宇宙人の残した痕跡か――。
地上に忽然と出現した不可解な空間「ゾーン」。
ゾーンの奥には人間のいちばん切実な望みをかなえる「部屋」があるといわれ、
そこへの案内人は「ストーカー」(密猟者)と呼ばれた。
武装した警備隊の厳重な警備をかいくぐり、命がけでゾーン内へ侵入するストーカー、教授、作家の3人。
「肉挽き機」と呼ばれるパイプなどいくつもの障害を乗り越え、
彼らはなんとか「部屋」の入り口まではたどり着くのだが…。

この作品についてはまたいつか。