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赤はなぜ「赤い」のか?『哲学的な何か、あと科学とか』

哲学的な何か、あと科学とか

哲学的な何か、あと科学とか

 

 飲茶さんの『哲学的な何か、あと科学とか』を読んだ。

きっかけはクオリアを検索して見つけたこれ。

今まさに、ボクらの眼に映っている「赤」のことだ。

もっともっともっと簡単に言うと、ようするに、

 ← これ

今まさに、ボクらの眼に映っている「この色」のことだ

「赤いもの」が「この色」で見えるのは、あまりに当たり前のことなので、
普段は疑問にも思わないが、
そもそも、 この色 (赤という質感、クオリア)は、
一体、どんな仕組みで、どこからやってきたのだろうか?

このクオリアとは科学における最大の難問らしい。

クオリアとは「主観的体験が伴う質感」のことで赤い花をみたときの「赤い」という質感のことである。

もちろん最大の難問なので、

――ワレワレが、クオリアを『理解』できる日は来るのだろうか

で終わっているけどそこまでの話がめちゃくちゃ興味深い。

こんな書き方だと、その良かったところを書きなさいよって思うかもしれないけどご安心を。

この本はこの本の著者の飲茶さんが管理人をつとめるサイト「哲学的な何か、あと科学とか」に掲載されているコラムを加筆訂正してまとめている。

つまりはネットで読むことができる!!

哲学的な何か、あと科学とか
←左側のメニューから読める

ただひじょーに読みづらいサイトで(背景が黒で、スマホにも対応していない)クリックもめんどくさいので本のが5倍くらいいい

honto電子書籍だとずっと縦スクロールできて長い巻物みたいだった。

『哲学的な何か、あと科学とか』ってどんな本?

まず、著者の飲茶さんは哲学の専門家でもなんでもなく、普通のサラリーマンでした。

正確には元サラリーマンで辞めた理由は

哲学が面白かったから!!

あとがきを読むと「面白い」という単語が8回も出てきて哲学の面白さを届けたいという熱い気持ちが伝わってくる!!

哲学のおいしい部分だけを取り出して煮込んだナベ料理

とナベに例えて言ってるけど、本当にそんな感じの本で目次はこんなかんじ。

○はじめに

1章 哲学的な何か

   不完全性定理

   公理①

   公理② ルイス・キャロルパラドックス

   我思う、ゆえに我あり

   論理①

   矛盾

   論理② 言語ゲーム

   イデア

   物質

   道具主義

   原理的に不可能

2章 あと科学とか

   相対性理論

   カオス理論

   エントロピー増大の法則①

   エントロピー増大の法則②

   ボルツマン

   散逸構造論①

   散逸構造論②

   散逸構造論③

   不確定原理

3章 量子力学とか

   波動と粒子の2重性

   波派VS粒子派の戦い①

   波派VS粒子派の戦い②

   波派VS粒子派の戦い③

   2重スリット実験①

   2重スリット実験②

   2重スリット実験③

   2重スリット実験④

   2重スリット実験⑤

   コペンハーゲン解釈

   2重スリット実験の哲学的解釈

   シュレディンガーの猫

   シュレディンガーの猫② よくある疑問A

   シュレディンガーの猫③ よくある疑問B

   抽象的自我

   多世界解釈

   多世界解釈の問題①

   多世界解釈の問題②

   多世界解釈の問題③

   多世界解釈の問題、完結編

   パイロット解釈

   パイロット解釈の問題

   解釈問題

4章 科学哲学史とか

   帰納主義

   帰納主義の問題

   論理実証主義

   論理実証主義の問題

   反証主義

   反証主義の問題

   ポパーの決断

5章 もっと哲学的な何か

   人工知能の心 

   チューリングテスト

   思考実験① 双子のクローン赤ちゃん

   クオリア

   クオリア

   クオリア

   思考実験② どこでもドア

   ゾンビ問題

   自由意志

   思考実験③ どこでもドア2

   脳分割問題①

   脳分割問題②

   脳分割問題③

   思考実験④

○あとがき

○参考文献

イチから順番に読まなくても気になる所をつまむも良し。

ほんと文章が面白くて、278ページはあっという間に読めます。

「2乗したら、-1になる数、虚数<i>があるとしちゃいましょー」
ということにすれば、もう√-1は矛盾ではなくなる。
「だって、そういう数字があるんだも~ん。あるって決めたんだも~ん」
ということだ。
つまり、
「矛盾が無くなるように、
 『そういう数字があるという公理』に変更しちゃいました(^^)v」
ということだ。

 こんなノリもあったりひじょーに読みやすい。

知ってることもバンバン出てくるけど、それがいい

高校の倫理の先生が若い女の人で変わった人で、親近感もあって授業をよく聞いたし、センターも倫理を選んで、習ってないとこも教科書と資料集読んだりしてた。

でも、授業で快楽主義のエピクロスデカルトの「我思う、ゆえに我在り」に「おぉ!」と心を動かされたことは、友達には話さなかった。

これまでに哲学の話をだれともしたことありません。

この本読んでて楽しかったのは、知らないことを知れたのもあるけど(クオリアとか哲学ゾンビとか)一番は哲学の面白さを共有できたことかな。

相対性理論」とか「バタフライ効果」や「シュレディンガーの猫」とか、なんか持て余してたんだけど、この本読んだら心から

面白いぞー!!

って叫べるようになった。

哲学とか科学とかってやっぱり面白いと再発見できた一冊です。

あと、なんか変なこといっぱい考えるようになります。