Kindle Unlimitedで読んだ本とコミック(3):2016/12
継続中の定額サービス、Kindle Unlimitedの備忘録です。
人気本が削除される一方、配信をストップしていた、光文社やイースト・プレス、芳文社など6出版社で配信が再開されたそうです。
光文社の、光文社古典新訳文庫と光文社新書には、いつか読みたいと思っている本がたくさんあるので、再開されたことをうれしく思います。
☆4以上のものについては簡単な感想を書きました。
※作品の☆は個人的なもので、Amazonの評価ではありません。
志乃ちゃんは自分の名前が言えない/押見修造
★★★★☆
押見修造さんは『ぼくは真理のなか』や『惡の華』のような、ジトっとした心情の表現のマンガを描く人だと思っていた。
このマンガも、表紙は可愛いけど、虐められたり辛いことがあったら、やだなという思いで読むのをためらっていた。
いざ読んでみると、それは杞憂で、なんとも爽やかな青春マンガだった。
主人公の志乃ちゃんは、吃音症のため、言葉が円滑に話せない。
それでも、自分から歩み寄ることで、加代ちゃんと友達になれた。
わたしは、加代ちゃんと友達になるところがこのマンガで一番好きだった。
志乃ちゃんが言葉や思いを伝えようと頑張る姿がずっと印象に残っている。
実録企画モノ/卯月妙子
★★★☆☆
推しが武道館いってくれたら死ぬ(1)/平尾アウリ
推しが武道館いってくれたら死ぬ(1) (RYU COMICS)
- 作者: 平尾アウリ
- 出版社/メーカー: 徳間書店(リュウ・コミックス)
- 発売日: 2016/02/29
- メディア: Kindle版
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★★★☆☆
心に訊く音楽、心に効く音楽 私的名曲ガイドブック/高橋幸宏
★★★★☆
YMOやSKETCH SHOW、pupa、METAFIVEなど、ずっと第一線で活躍し続ける高橋幸宏さんの名曲ガイド。
名曲ガイドといっても、ただCDを紹介するだけじゃない。
きっとサービス精神が旺盛な人なのだろう。
いろんなエピソードを交えて、退屈しないように、読者を楽しませてくれる。
高橋さんが高校生ながらスタジオミュージシャンとして活動をはじめたのは、まだビートルズが活躍していた60年代だという。
この本を読んだおかげで、わたしは生まれてない時代の音楽に出会うことができた。
ここで、紹介されているCDのほとんどが、Apple Musicで聴くことが可能だ。
特にYMOの『イエロー・マジック・オーケストラ』は、必聴の1枚と言えよう。
友達100人できるかな 1/2/3/4/5/とよ田みのる
★★★★★
このマンガは、36歳の小学校教師の主人公が、進攻してきた宇宙人に、地球人は愛のある種族だと証明するため、1980年のパラレルワールドに小学3年生という当時の姿で送り込まれるというお話だ。
イメージとしては、『僕だけがいない街』が近い。
見た目は子供、頭脳は大人の直行君が、宇宙人の監視者、道明寺さくら(仮名)と共に100人の友達を作るため過去へとタイムスリップする。
主人公に監視者が同行するところは、『ReLIFE』と少し似ているかもしれない。
この『友達100人できるかな』は、宇宙人、タイムスリップ、パラレルワールド、幼児化という要素が詰まったSF(すこしふしぎ)マンガだ。
とよ田みのるさんが描くSFは、とてもチャーミングで、大きな愛に溢れている。
おふろどうぞ/渡辺ペコ
★★★☆☆
しっかり! まとまった! 文章を書く/前田安正
★★★★★
文章を短くしか書けないわたしの悩みにぴったりの本だった。
4W1H(いつ・どこで・だれが・何を/どうした)に5番目のW「Why(なぜ)」を足して5W1Hにする。
過去にどこかで聞いたことはあったけど、今まで意識してこなかった。
この本を読んでからは、なぜを考えながら文章を書いている。
そうすると、思いがけないことが浮かんだり、自らの考えに気づくことがあった。
少しずつではあるけども、しっかりまとまった文章を書けるように練習しようと思う。
まとめ
本2冊、コミック9冊という結果でした。
12月は『このマンガがすごい!2017』の発売がありました。
Kindle Unlimitedでは『推しが武道館いってくれたら死ぬ(1)』と『おふろどうぞ』の2冊が読めます。
備忘録として書いてる記事ですが、今回のラインアップは推し本が多数あります。
12月から配信された、とよ田みのるさんの『友達100人できるかな』はKindle Unlimitedで一番読んでほしいマンガです。
ブロスコミックアワード2010で大賞をとったときから、いつか読もうと思っていたのに、気がつけば何年も経っていました。
連載が終わってしまえば、こんな名作でさえ埋もれてしまう。
なんて厳しい世界なんだろうと思います。
高橋幸宏さんの『心に訊く音楽、心に効く音楽 私的名曲ガイドブック』は、本で紹介されているCDをApple Musicで聴きながら読むことができました。
今の技術やサービスが可能にした、数年前では考えられなかった楽しみ方です。
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