図書館で借りて読んだ本(14)(15):2018/04/05
図書館で借りて読んだ本の備忘録です。
購入した本の積読を消化するために借りるのを控えています。
なので今回の記事は、2ヵ月分をまとめています。
☆4以上のものについては簡単な感想を書きました。
※作品の☆は個人的なもので、Amazonの評価ではありません。
残像に口紅を/筒井康隆
★★★★☆
音が消えると言葉も消えるという、メタ構造の実験的小説。
「あ」が消えるとあなたや、愛が、「こ」が消えると○○子や、恋が。
実は『幽遊白書』で蔵馬と海藤が行った勝負はこの小説が元ネタだ。
小説では作家の主人公が、このルールが適応された世界で生活をする。
それだけでも、十分面白いのだが、少し物足りなさも感じた。
30年前に比べてメタフィクションに慣れ親しんでいるからかもしれない。
せっかくの面白い設定なので、スピンオフで他作品も読んでみたいと思った。
さらに人や物がスッと消えるシュールな実写化も見てみたい。
バッタを倒しにアフリカへ/前野 ウルド 浩太郎
★★★★☆
イケてる装丁でナイスなタイトルの新書がこれ。
表紙を飾るバッタ博士の前野 ウルド 浩太郎さんがモーリタニアでバッタ相手に奮闘するノンフィクション。
文章も飽きさせない、面白い冒険譚とも言える内容で、いま人気なのも納得の一冊。
わたしは研究者に憧れているので、調査研究活動について知れることが嬉しかった。
バッタの大群のカラー写真は想像以上のすごい迫力で言葉を失くした。
まとめ
月1冊づつで、本2冊でした。
積読を消化しないといけないのに、新たにKindleで購入したのが、『サピエンス全史(上) 文明の構造と人類の幸福 サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』です。
しかし、サンプルを読んだら大体の人は購入してしまうんじゃないでしょうか。
この本は積読になる感じがしないので、ズバ抜けて面白いんだと思います。
サピエンス全史(上) 文明の構造と人類の幸福 サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福
- 作者: ユヴァル・ノア・ハラリ
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2016/09/16
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
過去の記事
Amazonプライム・ビデオで見たアニメと映画(3):2018/05
継続中の定額サービス、Amazonプライム・ビデオの備忘録です。
最近使ってなかったサービスを、もっと利用しようという企画です。
毎月、Amazonプライム・ビデオで、アニメ、邦画、洋画を視聴します。
そしてその中から、おすすめの各1作品をピックアップして紹介していこうと思います。
今月のアニメ
いぬやしき(全11話)
★★★☆☆
2017年冬アニメ、原作はマンガで、作者は『GANTZ』の奥浩哉先生です。
ある日突然、宇宙人によって機械の身体にされたサラリーマンと高校生。
超常的な力を手に入れた2人が、その能力をどのように使うのかという話です。
見た目が老人のサラリーマン犬屋敷 壱郎と、高校生の獅子神 皓のダブル主人公で話は進みます。
声優は、俳優の小日向文世さんと、村上虹郎さんを起用しています。
その効果か、独特のテンポになっており、あまり作画と合っていませんでした。
スタイリッシュで無機的なのが、このマンガのいいところなのに残念です。
フジテレビの『ノイタミナ』枠、アニメーション制作は『ユーリ!!! on ICE』のスタジオMAPPAです。
この作品は、木梨憲武さんと、佐藤健さん主演で映画化もされています。
奥浩哉先生マンガは写実的な作画なので実写化に拒否反応がありません。
Amazonプライム・ビデオで配信されたら見てみようと思います。
今月の邦画
アゲイン 28年目の甲子園
★★★☆☆
重松清さんの小説を原作とした映画です。
監督・脚本は大森 寿美男さんで小説原作の映画が多いようです。
ある事件で出場できなかった高校野球のOBたちが、アマチュア野球大会・マスターズ甲子園を目指す王道ドラマです。
もう少し、野球の練習をしたりするものかと思っていましたが、ただ日程に従って出場しているだけに見えたのが残念でした。
今月の洋画
イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密
★★★★☆
第二次世界大戦時にドイツ軍の暗号エニグマを解読した天才数学者のお話です。
世界中で映画賞を受賞しており、第87回アカデミー賞アカデミー賞の脚色賞を受賞、他8部門で候補に上がりました。
主役のアラン・チューリングを演じたベネディクト・カンバーバッチさんが素晴らしかったです。
『ドクター・ストレンジ』を少し前に見てたのですが、同一人物とは思えませんでした。
シナリオもよく練られており、上映時間114分の間、無駄なシーンが一つもなく、回想の入り方も完璧でした。
このお話が創作ではなく実話で、エニグマ解読という偉業を成し遂げたにも関わらず、あのような結末を迎えたことは、本当にショックでした。
まとめ
Amazonプライム・ビデオのおすすめ記事を書くとしたら『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』は絶対入れようと思います。
第87回アカデミー賞といえば、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』が作品賞を受賞した年ですね。
アカデミー賞やその他の映画賞も作品選びの参考になります。
先日映画館で『レディ・プレイヤー1』を観てきました。
2時間以上の上映時間とは思えないくらい、あっという間の楽しい時間でした。
夢中になれる面白い映画を観ると、やっぱり映画っていいな、好きだなと思います。
Amazonプライム・ビデオで観れるおすすめ作品があれば、ぜひ教えてください。
過去の記事
#今読んでる漫画(1):2018/06
今読んでいる連載マンガなどの管理用メモ。
恋と呼ぶには気持ち悪い: 1【イラスト特典付】 (comic POOL)
- 作者: もぐす
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2016/02/02
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
まめコーデ(1)【電子限定特典ペーパー付き】 (RYU COMICS)
- 作者: 宮部サチ
- 出版社/メーカー: 徳間書店(リュウ・コミックス)
- 発売日: 2016/10/13
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
メタモルフォーゼの縁側(1) (カドカワデジタルコミックス)
- 作者: 鶴谷香央理
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2018/05/08
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
金剛寺さんは面倒臭い(1) (ゲッサン少年サンデーコミックス)
- 作者: とよ田みのる
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2018/03/16
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (1件) を見る
よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話 (ヤングマガジンコミックス)
- 作者: いしいさや
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/12/20
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (3件) を見る
ウイナーズサークルへようこそ 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: 甲斐谷忍
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/12/28
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
東京喰種トーキョーグール:re 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: 石田スイ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2014/12/19
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (3件) を見る
PSYREN―サイレン― 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: 岩代俊明
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2013/03/04
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
頂き!成り上がり飯(1)【特典ペーパー付き】 (RYU COMICS)
- 作者: 奥嶋ひろまさ
- 出版社/メーカー: 徳間書店(リュウ・コミックス)
- 発売日: 2016/06/13
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
荒ぶる季節の乙女どもよ。(1) (週刊少年マガジンコミックス)
- 作者: 岡田麿里,絵本奈央
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/04/07
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (1件) を見る
イジらないで、長瀞さん(1) (マガジンポケットコミックス)
- 作者: ナナシ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2018/03/09
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (1件) を見る
賭ケグルイ 1巻 (デジタル版ガンガンコミックスJOKER)
- 作者: 河本ほむら,尚村透
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2014/10/22
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (1件) を見る
【電子限定おまけ付き】 ぼくのほんとうの話 【アマゾン限定 特典付き】 (一般書籍)
- 作者: うさきこう
- 出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス
- 発売日: 2017/07/14
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
マンガ『かわいいひと』が可愛すぎてニヤニヤしっぱなし
おすすめマンガ紹介です。
今回紹介するのは、『かわいいひと』です。
タイトル通り、さらに言うなら『かわいいひとたち』のマンガです。
主人公は実家のお花屋さんで働く27歳の花園森也さんです。
黒目が小さくて、子どもに怖がられたり、睨んでいると誤解されたりしてきました。
にこーっと笑うとかわいいのに(コミック表紙参照)どうやら作り笑いは苦手のようです。
お花屋さんで働いているシーン好きです、カッコよくてエプロン姿が似合っています。
マンガやドラマで働いている描写があると、なんでこんなにも癒されるんでしょうか。
そんな花園くんに出来た、はじめての彼女が、鈴木日和さん。
大学の文化祭がきっかけで、付き合うまでエピソードも胸キュンです。
大学生らしい落ち着きと、女らしさと子どもっぽさもある、かわいい日和さん。
全女の子の代表かと思うくらい普通の女の子で、花園さん(主人公)のことが大好きです。
好きの気持ちが大きくなりすぎると、積極的になっちゃうところが可愛いと思います。
休刊してしまった、AneLaLaは、大人ガール向けマンガでした。
花園くんは27歳、日和さんは大学3年生です。
大人でも恋愛に悩み、喜び、感情がぐるぐるするところ、共感しかありません。
で、ちゅーとか、普通にいちゃいちゃしちゃうところが好きです。
もー2人とも、かわいすぎるため、毎回ニヤニヤしっぱなしです。
他にも出るキャラ、出るキャラ『かわいいひと』ばかりなので、このマンガ癒ししかありません。
例えば、お花屋さんで一緒に働く母ちゃんも、めっちゃいいキャラです。
親子での会話シーンや、母ちゃんの何げないツッコミが面白すぎてツボです。
LINE連載マンガで配信中なので、コメントを読むのも楽しみの一つです。
みんなキュン死してる平和なコメント欄を読んでると、ぽかぽか心が温まります。
ちなみに今なら1話から3話までと、最新3話をLINE連載マンガで無料で読めます。
立ち読みから購入の最速記録、即行でKindleで購入しました。
ただ、まだ5巻までしか発売されてないんですよね。
このまま、ゆーっくり20巻くらいまで続けてほしいと願っています。
かわいすぎかー。
図書館で借りて読んだ本(13):2018/03
図書館で借りて読んだ本の備忘録です。
図書館で本を借りるようになってから1年が経ちました。
この1年間で、本35冊、コミック21冊、絵本3冊の計59冊を読んでいました。
以前に利用していたKindle Unlimitedでは1年間で48冊でした。
Kindle Unlimitedから乗り換えた形で今は図書館だけを利用しています。
ネットと繋がった図書館は、読み放題サービスそのものでした。
返却期限があるというのも、強制的に読むことになり、結果的によかったです。
予約している本を気楽に待ちながら、これからも利用していこうと思います。
☆4以上のものについては簡単な感想を書きました。
※作品の☆は個人的なもので、Amazonの評価ではありません。
かわいそうだね?/綿谷りさ
★★★☆☆
どうしても嫌いな人―すーちゃんの決心/益田ミリ
★★★☆☆
NHK 囲碁講座 2017年 9月号
★★★☆☆
超訳百人一首 うた恋い。4/うた変。/うた変。2/杉田圭
超訳百人一首 うた恋い。【異聞】 うた変。 (コミックエッセイ)
- 作者: 杉田圭
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / メディアファクトリー
- 発売日: 2014/07/31
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
超訳百人一首 うた恋い。【異聞】うた変。2 (コミックエッセイ)
- 作者: 杉田圭
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / メディアファクトリー
- 発売日: 2014/09/19
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
★★★★☆
前回から引き続き『超訳百人一首 うた恋い。』とそのスピンオフ『うた変。』
こんな記事があったけど、これは2012年夏アニメ『うた恋い。』を推す。
原作マンガの良いとこそのままに、声と音、色が付いているので原作超えたと言っても過言ではない。
マンガで文字を追っても、百人一首の詠み方合っているのか、正直ピンと来ない。
しかしアニメだと声優さんがいい声で詠んでくれて、それがたまらないのだ。
こちらのバンダイチャンネルで、1話が無料で観れる!
まとめ
本2冊、コミック4冊でした。
図書館のHPがリニューアルし、検索すると書影が見れるようになりました。
こうやって、どんどん便利になっていくのですね。
過去の記事
Amazonプライム・ビデオで見たアニメと映画(2):2018/04
継続中の定額サービス、Amazonプライム・ビデオの備忘録です。
最近使ってなかったサービスを、もっと利用しようという企画です。
毎月、Amazonプライム・ビデオで、アニメ、邦画、洋画を視聴します。
そしてその中から、おすすめの各1作品をピックアップして紹介していこうと思います。
今月のアニメ
幼女戦記(全12話)
★★★★★
2017年冬アニメ、原作は小説投稿サイト「Arcadia」にて連載された小説です。
ライトノベルとして出版され人気になり、マンガ、アニメと展開しています。
リアルタイムでアニメが放送されているときは、全くノーチェックでしたが、放送後の高評価が気になり視聴を決めました。
とくに、『幼女戦記』の幼女の中身はおっさん。という情報に食いつきました。
もし転生したのが少年であっても、面白く展開することは可能でしょうが、この幼女に転生するという舞台装置がユーモアとして非常に効いていました。
それは、中の主人公の人格とのギャップでもありますし、まさか少女が軍を率いて戦争をしているという姿だったりします。
アニメーション制作は今作が初元請けのNUTという会社でした。
色彩のバランスがよい丁寧な作画で、戦闘シーンもよかったです。
OP、ED、挿入歌、効果音などの音響も素晴らしく、主役を務める悠木碧さんの演技は最高でした。
言ってしまえば、アニメに求めるものが、すべて詰まった作品だと思います。
今月の邦画
卍
★★★★☆
谷崎潤一郎の小説『卍』を原作とした映画です。
何回もリメイクされているそうですが、これは最初の1964年版でした。
人妻でありながら、同性愛の関係に嵌まってしまう園子を岸田今日子さんが演じ、相手役の光子を若尾文子さんが演じています。
昔は、現在は文学として認識されている小説もどんどん映画化されていたんですね。
そういえば、阿部公房の『砂の女』も岸田今日子さんが出演されていました。
言葉遣いやビジュアルなど、今だからこそ新鮮でお洒落と感じる60年代。
付けまつげの、おめめパッチリメイクも今と重なるところがあります。
予告編を見て、エロティックな展開があると期待して観るとガッカリするかもしれません。
映画じゃ物足らなかった人には、青空文庫で小説もあるのでそちらで補完して下さい。
今月の洋画
イリュージョニスト
★★★★☆
アカデミー賞にもノミネートされた、フランスのアニメ映画です。
1950年代のヨーロッパを舞台に、マジシャンのタチシェフと、彼のことを本物の魔法使いだと信じてついてきた、押し掛け家出少女アリスとの交流を描いた作品。
脚本はジャック・タチさんのオリジナルで、シルヴァン・ショメさんが監督です。
まるで動く絵本のような自然な動きのアニメーションに心が奪われました。
ロートレックの絵画のような色づかいが、音楽やキャラクターともマッチしていました。
日本での公開には、三鷹の森ジブリ美術館も関わっており、ジブリ作品の美術が好きな人にもおすすめです。
まとめ
今さらですが、Amazonプライム・ビデオで取り扱っている作品の多さには驚きました。
60年代の邦画や、ミニシアター系の外国のアニメーションまで実に幅広いラインナップです。
毎月、アニメ、邦画、洋画の各1作品という縛りがあるので、作品を選ぶのも楽しくなってきました。
記事では何本か観た中から一番面白かったものを選んで紹介しています。
Amazonプライム・ビデオで観れるおすすめ作品があれば、ぜひ教えてください。
過去の記事
電子書籍端末としてのiPad Airの評価とWebマンガの今とおすすめアプリ【2018】
以前に書いた記事から2年が過ぎたので、情報を更新してみました。
前回の記事で、値段以外のデメリットが見当たらないと高評価していました。
そこから更に2年が過ぎ、4年以上毎日利用した今、費用対効果の高さを考えると値段もデメリットではないという結論になりました。
最近は、電子書籍端末としてだけでなく、Amazonプライム・ビデオのモニターとしても使っています。
Webマンガの今
なによりも状況が変わったのは、Webマンガです。
この2年間で漫画アプリのリリースが続き、大手出版社もどんどん参入しています。
こちらの110個のマンガアプリを分類した記事は、とても見ごたえがありました。
ただ、これらのアプリはスマホ向けに作られており、見開きに対応しているものは少数派でした。
しかし、新たにリリース、リニューアルした漫画アプリは、マンガビューワを採用するようになってきています。
次世代の漫画アプリには、マンガビューワと連載マンガシステムが搭載されています。
これらのシステムは『LINEマンガ』が、ずっとやってきたことですが、それを各出版社がやり始めました。
おそらく『漫画村』の影響もあって、Webマンガは大きく変わろうとしています。
まさに、群雄割拠の時代の幕開け、シェアを奪い合うためのサービス合戦は激化、過去作、新作、キャンペーンなど、ウォッチャーとして興味深い展開です。
前回の記事では、電子書籍マンガ、Webコミック、漫画アプリなどの3つに分けていましたが、今はどこも総合的に運営しているので分ける必要はなくなりました。
まずは、たくさんあるアプリの中から、3つのポイントを重視してiPadユーザーが選ぶアプリを紹介します。
・連載マンガが読める
・見開きで読める
・コメント機能がある
・連載マンガが読める
連載マンガは、ほとんどアプリでも採用されているサービス形態です。
各々のシステムになれれば、毎日雑誌を読むように、複数のマンガを読めます。
・見開きで読める
公式アプリがあっても、見開きで読むためには、ブラウザ閲覧しなければならないサイトもあります。
・コメント機能がある
コメントを読んでると色んな視点、意見があって面白いと思います。
それでは、利用頻度順に、上位からランキングを始めます。
1位『LINEマンガ』
今年5周年を向かえる、『LINEマンガ』です。
電子書籍ストアの『LINEマンガ』ですが、今はもう連載マンガを読むためのアプリです。
日本語版韓国ウェブ漫画で、かさ増ししていた連載マンガも、今や連載本数は約400タイトルもあり、ある意味マンガ読み放題状態になっています。
最新3話が無料で、作品によって公開話数が違いますが、なかには10巻以上読める作品もあります。
最近よく聞くメディアドゥとは?――解説「電子書籍」 | ダ・ヴィンチニュース
私自身はNTTドコモで音楽配信サービスをずっと担当してきました。メディアドゥも当初は音楽配信サービスを手がけ、そこで業績を拡大してきました。私とこの会社との接点もそこからなのですが、15年以上前から、音楽の世界ではデジタル化そして、聴き放題のあり方についての議論と様々な挑戦がありました。
『LINEマンガ』は、音楽のデジタル化のノウハウをマンガのデジタル化にそのまま活かしたシステムです。
『LINEマンガ』がマンガ界のAppleになる前に、各出版社が自社サービスを始めたのは面白いタイミングだと思いました。
今回は1位に選びましたが、海賊版サイトは潰れても、これからの経営は厳しくなると思います。
2位『ヤンジャン!』
2018年4月9日に集英社からリリースされました。
これまでになかった、マンガコンテンツで収益を生み出すために最適化されたアプリです。
メインの連載マンガは、人気マンガをラインナップし、マイ本棚まで1クリック、コミック巻数表示、配信日の表示など、必要な機能を兼ねそろえています。
リリース同時に『ゴールデンカムイ』『東京喰食』のキャンペーンをする等、強すぎます。
2018年3月1日にリリースされた講談社の『コミックDAYS』は、この『ヤンジャン!』に完全敗北でしょう。
作品の良し悪しではなく、アプリの出来でここまで差が付くとは思いませんでした。
3位『ジャンプ+』
2014年からあるアプリですが、ここ1年で配信タイトルが急増しました。
少年ジャンプで連載中のタイトルがボーナスコインで読めるようになりました。
連載マンガや、今だけ無料タイトルも多数あり、新規連載も多数投入されています。
過去には『彼方のアストロ』や『ファイアパンチ』など『少年ジャンプ+』連載でコミックが売れる作品もありました。
4位『マガポケ』
2017年11月1日にリニューアルした講談社のアプリです。
リニューアル大成功で、『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』や『イジらないで、長瀞さん』など『マガポケ』連載の人気マンガも出てきました。
更なる『マガポケ』連載からヒットを狙っているのか、新規連載が盛んです。
さらに最近、チケットシステム開始で過去作品の大量投入がはじまりました。
5位 『サンデーうぇぶり』
2017年8月8日にリニューアルしてアプリ化しました。
連載マンガは最新話のみ公開で、前の話はコインを使っても読めない仕様です。
そして掲載作品が600タイトルもあるのに、そのほとんどが隠されています。
検索ボタンで、話を読むを選んでから読むマンガをお気に入りに追加しましょう。
他の出版社と違い、人気のマンガはほとんど載せずにレジェンド作品だけで勝負してます。
なのでトップページは一見読む作品がないように見えますが、探すとコインで読める作品が見つかるところはRPGみたいです。
レベルアップ要素もあったり、何がしたいのかよく分からないアプリです。
深層には宝箱=面白い作品がたくさんあるので、おすすめではあります。
6位『Pixivコミック』
2012年から始まったWebマンガの総合プラットフォーム『Pixivコミック』
もちろんアプリもありますが、ブラウザで見ると見開きで読めます。
月間更新作品は400以上、最新1話から無料で配信されています。
マイナー誌やWebコミックに強く、マンガ賞エントリー作品が多数読めます。
ただ、最新話のみ公開が多いので『LINEマンガ』の連載マンガのようには読めません。
7位『スキマ』
www.sukima.me 2018年2月1日に大リニューアルした『スキマ』です。
アプリもありますが、見開きで読むならブラウザを利用して下さい。
『Kindle Unlimited』や『Renta!』や『マンガZERO』『マンガBANG!』などで見かける、実業之日本社、日本文芸社や、笠倉出版社など、中年向け漫画をごちゃっと混ぜ込んだサイトです。
TL、BLも取り込んでおり、8000タイトル(24000冊)読み放題となっています。
サイトも使いやすく見開きで読めるので、これ系の他のアプリからの乗り換えを推奨します。
運営が『漫画全巻ドットコム』の会社なのですが、いいところに目を付けたなという感じです。
8位『コミックDAYS』
2018年3月1日にリリースされた講談社のアプリです。
月額720円で講談社の6誌を読み放題、毎月200ptがもらえます。
プレミアムユーザーにならなくても、アプリで連載マンガを読むことができます。
しかし、そのアプリが、あまり使いやすくないのが欠点です。
すぐ後にリリースされた集英社の『ヤンジャン!』がよく出来ていたので比べてしまいます。
向こうがマンガコンテンツを販売してるのに対して、こちらはマンガを展示品みたいに並べているだけです。
もちろん作品はとても面白いのですが、アプリとしては、なんか残念な印象です。
まとめ
チェックしているアプリは他にもありますが、これくらいでまとめます。
漫画アプリは、マンガを1話単位で買えるシステムが定着してきました。
かつての音楽やアニメのように、マンガのコンテンツ化は進んでいます。
これからの、漫画アプリは、アプリゲームの様に課金システムになりそうです。
『ヤンジャン!』アプリを見て、他の出版社はどう対応するのでしょうか。
マンガビューワの採用が続いていますが、『マンガワン』『マンガUP!』『マンガPark』『マンガほっと』『ピッコマ』『マンガトリガー』などのスマホ向けアプリも、いずれ見開きで読めるブラウザ版を作ってくれると思います。
リニューアルするとしたら、収益を生み出せるアプリにするか、あくまで紙のコミックを買ってもらうための、試し読みとしてのアプリにするかの判断は難しいでしょうね。
今後、国内最大の総合プラットフォームが誕生するか、各出版社が個別にサービスを強化していくのか、注目していきたいと思います。
マンガの読書管理について
アプリでよくマンガを読むようになり、読書管理をするようになりました。
買った漫画、レンタルした漫画、ネカフェで読んだ漫画、アプリで読んだ漫画すべて一括で管理しています。
買った本以外の、形のない読書体験を記録できる、これほど便利なシステムはありません。
ブクロブ
コミックダッシュ!
おまけ『ジャンプPARTY』
週刊少年ジャンプ50周年記念『ジャンプPARTY』が、3/5から5/11までの期間限定で開催中です。
sotsusotsu.hatenablog.com